芸術について思うこと2
先日の記事では僕の思う芸術について書かせていただきました。
今回は意識していきたいことについて書いていきます。
1 食べることが好き
僕はもともと食事に執着がなく、その時間があれば
ピアノを弾き、アニメを眺め、ゲームをしていたい。
そんな困った男でした。
大学生の頃、それまでクソがつくほど真面目であった僕は
サボることを学んでしまいました。
空きコマでスイーツを食べに出かけ、
昼休みにはキャンパス外の好きなお店に足を運び、
悠々とした時間を好むようになってしまいました。
(そのおかげで怠けるようになってしまい、今その皺寄せが厳しいです笑)
そんな経験で得たことは
料理って美味しい!!
何を当たり前なことを言っているのか。。
ですが、何で料理って美味しいんだろうって考えたことがありますか??
2 食戟のソーマ(若干ネタバレ注意)
料理にはまったきっかけはもう一つあり、
それはジャンプの料理漫画「食戟のソーマ」のアニメを見たことです。
物語の詳細は省略しますが、
兎にも角にもそこに出てくる料理の全てがめっちゃ美味しそう!!
奇想天外なソーマ君達の料理に魅了され、アニメは全て視聴しちゃいました。
そんなこの作品のヒロインは「神の舌」の持ち主であり、チートです。
幼児の頃から厳選された食材と一流料理人による料理だけを口にしてきたため、人類最高の神の味覚を持つと言われ、「神の舌(ゴッドタン)」の異名を持つ。10種類の違うブランドの塩を味見だけで見分けられるという噂もあり、彼女の下した評価は料理業界全体に影響を与えるらしい。
アニメシリーズ「神ノ皿」のラストにて
ソーマ君はこのヒロインに味見してもらいながら調整し、
限界以上の料理を完成させます。
火加減、調味料の塩梅などなど・・
もう素人からすると、
何してんのかわかんねぇレベルです。
でもこれって、料理だけに関係する話ではないです。
3 つまり何が大切なのか(「料理する」)
ピアノの先生はとても抽象的な表現を巧みに扱い、
僕にピアノを丁寧に教えてくださりました。
その中で、しばしば出てくる例が
「絵」と「料理」です。
◾️絵については、
特に色彩について教えてくださりました。
「この旋律はどんな色がする」
「この色がこう変わったの、わかる??」
「油っぽいけど、この曲は水彩っぽくない?」
例えばこんな感じでした。
曲を弾いていて、「色が変わる瞬間」ということを理解してから、
その瞬間を楽しむことが気持ちよくなったことを懐かしく思います。
◾️料理をすることについては、
調味料の使い方を教えてくださりました。
「ドロドロしてる、水分増やせる?」
「スパイスの引き出しを増やしなさい」
「どの鍋使うか」
ピアノのレッスンです。
曲を仕上げていくということは、
要するにグツグツと調理していくことに似ているんだとか。
楽譜がレシピとすると、演奏者はコックです。
どのように調理していくのか、
どのようにその曲を仕上げるのかは、
全てコックにかかっている、ということです。
そして、より美味しい料理を提供するためには、
ソーマ君が「神ノ舌」に味見させながら調整したように、
「神的なバランスを作り出すこと」
が求められるのではないでしょうか。
どの鍋を使えばいいか、水量、スパイスの種類・・・
その本質は己の料理のバランスをできる限り高めることにあります。
4 音楽における「バランス」
僕の中の音楽におけるバランスの例をあげます。
- 速度、強弱、楽譜の内容をどこまで表現するか
- 楽譜にないことをどこまで表現するか(自分の解釈)
- テクニックと表現力
- 全体の起承転結
- 旋律の起伏の表現
- 各和音のバランス
- 力の入れ方と抜き方
軽く考えただけでも上記の「バランス」が考えられました。
もちろんリサイタルや複数曲演奏するコンクールなどでは、
全体の曲目間のバランスも大切ですよね。
芸術は「伝えるもの」だと前回で書きましたが、
最終的に届ける人は「伝えたいと思っている他人」です
客観的に判断し、冷静に調整することが大切ではないかと考えてます。
そのために、先生に教えを乞い、
録音・録画をして客観的な意見を入れていきます。
僕が、音楽などに触れる時は
常にこのことを忘れないように、と
今回この記事を書こうと思いました。
芸術は人が生きる上での優先度は低いです。
その中で僕ができる精一杯の事はするように意識していきたいです。
@tanukiti_song