【ネタバレ】「アナ雪2 」①魔法の森とアートハランの正体とは!?

アナ雪は高校生の頃に観たのですが、

当時ミュージカルに劇ハマりしていた僕は、

日本で公開される前に英語版のサントラを4ヶ月くらいヘビロテしておりました。

 

アナ雪、好きです。

 

ちなみに、ディズニーの女性の中でアナ様が一番好きです。

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「続編大丈夫?」

「調子乗ったね。」

 

いろいろあると思いますが、

 

私は推しを見ない理由はない。

 

そんな訳で、観たのですが。

 

メッセージ性・物語の構成など、素人から見ても複雑だなぁと感じました。

でもこれは無駄が排除されていてとても良い作品だと思いましたし、個人的には1より好きです。

 

僕なりに観て、書きたいことを纏めます。

ネタバレが多くありますので、注意して下さい。

 

そして、僕の妄想です。

参考程度にご覧下さい。

 

その前に、1の考察で一番好きな動画を載せますので、是非見て下さい。

ややこの考察を元に考察しています。

https://youtu.be/tJJjTwn3b1Q

 

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1. 魔法の森とアートハラン正体

1-1 北欧神話と「アナ雪」の関係

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アナ雪の舞台は北欧と明言されてます。

そして、エルサが神話的キャラということも製作陣の話にありました。

実際に北欧にロケハンしにいき、インスピレーションを受けているという話も公開されてます。

なので、アナ雪を語る際には、北欧神話は学んでおくべきことのように思います。

 

北欧神話について、いろんなものを読んで、僕が得た知識をまとめます。

 

■9つの世界がある

■世界の真ん中に世界樹(ユグドラシル)がある

■最後にはラグナロク(神々の黄昏)が訪れ全てが滅 び、世界は再生する

 

か、、かっっっっけぇ…………

 

そそる言葉のオンパレードじゃないですか!!

 

…こほん。まぁ、それはさておき。

今作に大事なのは9つの世界がある」という部分。

 

エルサは自分が治めてる国を飛び出して、別の国へと旅立つからですね。

 

その9つとはこちらです。

 

  1. アースガルズ(世界の中心、アース神族が住む世界)
  2. ヴァナハイム(豊穣と平和を司る、ヴァン神族が住む世界)
  3. ミズガルズ(人間の世界)
  4. ムスペルヘイム(炎の世界。スルトが住む)
  5. ニヴルヘイム(死者の世界。ヘルが統治)
  6. アルフヘイム(エルフの世界)
  7. スヴァルトアルフヘイム(黒エルフの世界)
  8. 二ダヴェリール(ドワーフや小人の世界)
  9. ヨトゥンヘイム(巨人の世界)

 

これらは大きく分けて、

■神の世界

■人間の世界

■死者の世界

と分ける事ができるそうです。

 

この前提は是非押さえたまま、読み進めて頂きたいです。

 

1-2 魔法の森の霧からわかるノーサンドラ

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詳しくは後述にて記載しますが、ノーサンドラという国はいろいろあって霧に覆われ、誰も出入りできなくなります。

 

その証拠に最初に霧の中に入ろうとしたクリストフははじき返されてしまいます。

 

しかし、誰も入る事ができないはずの国に3年くらい前に死んだはずのエルサ達のパパとママの船が辿り着いていました。

船内にはママの持ち物などもあったためほぼ100%その船です。

 

じゃあなんであるの??

 

 

僕はこんなことを思うようになりました。

 

1-3 おや、舞台はニヴルヘイムなのでは??

■最初に入ろうとしたのはクリストフ

→今回のクリストフは生の象徴を表すキャラのように見えました。

 

別に最初に入ろうとするのが好奇心旺盛なアナでもよかったんです。

でもそれだと「誰も入れない」ということが表現できません。(恐らくアナは今作のエルサと同じ死に方で一回死んでます)

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クリストフが今回うるさい程にプロポーズに燃えていたのも生の象徴ゆえなのではないでしょうか

クリストフ、今作なんもしてねーじゃんって声も聞きますが、彼は生の象徴としてしっかり活躍してます!笑

 

■両親の沈没船

逆に、死の象徴ってなんだと思います?

子供でもわかるものってやっぱりパパとママです。

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沈んだはずの船が、何故かノーサンドラにある。

 

これってつまり「死んだ人は入れますよ〜」ってことを言っているように見えました。

 

■ノーサンドラへの移動手段

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アートハランまでの道中にて、馬の姿をした水の精霊に殺されかけますが、エルサは手懐けます。

 

でもなんで馬なの?

イルカでもよくね?」って僕は思いました。(笑)

 

どうやら水の精霊の名は「ノック」というようで、この方が詳細を解説して下さってます。

https://taa-channel.com/anayuki2-mizunoseirei-name-6918#i

 

でもさ、今まで北欧神話で来たのに100%ゲルマン神話入れるの不自然じゃね?

 

…と感じた僕は、北欧神話についてもっと調べてみました。

 

すると、ニヴルヘイムへの移動方法で気になる点がありました。

ニヴルヘイムへは、ミズガルズから地下或いは北方へ馬で9日進んだところにあるという。

 

僕は

・ノーサンドラ=ニヴルヘイム(死者の世界)

・アレンデール=ミズガルズ(人間の世界)

と考えています。

 

最後のシーンでは、エルサがノーサンドラからアレンデールに向かう際、水の精霊(馬)を使って移動しています。

 

そして馬に向かってこの一言。

「長旅へ行くわよ」(ニュアンス)

 

おやおや???

 

■魔法の川

冒頭でママが北の世界には魔法の川があって、そこに行けば魔法についてわかるよって歌ってます。

https://youtu.be/pGvOUq0qYq4

(ピアノアレンジしました!見て下さい!というステマ)

 

ニヴルヘイムにはフヴェルゲルミルという泉があり、様々な川の源とされています。

 

ママの言う魔法の川 =アートハラン

アートハラン=フヴェルゲルミル??

 

果たして、これらは偶然なのでしょうか。

 

まとめ

ノーサンドラ(アートハラン)

= ニヴルヘイム (死者の世界)

この説をゴリ押しします。

 

死者の国の「ニヴルヘイム」は地下にあるため、「氷の世界」とか、「霧の国」「暗い国」と訳される事が多い様です。

 

え、待って。

じゃあなんでエルサは入れたの?

 

それも後ほど。

 

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この後は、

 

「今作のテーマ」

「エルサについて」

「アナちゃんの魅力」

 

について考えてみようとおもいます!

 

長くなってしまったので、今回はこの辺で!

 

アニメってすごい!!

 

Twitter→@tanukiti_song

 

初投稿です!たぬきです!

僕は昔から、同じ夢を見ます。

 

それは毎日ではないし、毎週でもなく、

時々忘れた頃に見るくらいですが、

確かに同じ夢を見ます。

 

その夢の内容は簡単なもので

「なーんにもない地上を、ただただひたすらに小っちゃな僕が歩いているものを、俯瞰で見てる」という夢です。

 

こんなように。

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周りには何もないし、誰もいない。

疲れることも、寂しいと思うことも、喜ぶこともない。

ずっとずっと歩くという夢です。

 

夢占いのサイトによると歩く夢の暗示とはこんな感じみたいです。

  • 人生そのもの
  • 心理状態
  • 健康状態

  • 新しい展開

 

詳細については下記のリンクをご覧いただくこととしますが、この中で歩き続ける夢」の暗示として夢や目標を見失っている」と書かれていました。

【夢占い】歩く夢が伝えているメッセージ24選 | 心理学ラボ

 

確かに、僕にはやりたい事が多すぎて、しばしば優先順位が変わってしまうことがあります。

 

しかし、そんな僕には高校生からブレない夢があります。

 

それは

音楽を共有して、多くの人と音楽を通して楽しむこと

です。

 

そのために必要な事がなんなのか。

時にはそれらを見失う事もあるかも知れません。

 

このブログでは、拙すぎる文章ですが、そんな迷いや感じている事を赤裸々に綴っていこうと考えております。

 

そして、高校生からのブレない、同じ夢を見続けます。

 

そんなこんなの、わたくし、たぬきと申します!

よろしくお願い申し上げます!

 

Twitter→tanukiti_song

劇場版名探偵コナン「紺青の拳」で流れてた、あの曲について

月の似合う男ってなかなかいないと思います。

この映画に限らず、月夜に紛れて現れては、宝物を取っていくキッド様は、本当に月の似合う男ですよね。

※以下ややネタバレがあります。

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■月の役割について考える

アニメや文学の世界では「太陽」=「男性または生の象徴」に対して「月」=「女性または死と再生の象徴」として、扱われることが多いという話を聞いたことがあります。

 

例えば、「新世紀エヴァンゲリオン」ではOP映像内で綾波レイが画面いっぱいの月を背負ってるカットがあります。

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このシーンを見て「女性の象徴」または「あっ、この子死ぬんだな」ってことが読み取れることが出来ます。

 

ギリシャ神話の月の神様はヘタカーという女神様ですが、冥府の守護者でもあるために「死の女神」とも呼ばれているそうです。

また、ラテン語ではルーナ(Luna)と言いますが、ルナティック(Lunatic)とは、「狂気の」という意味だそうです。

そのような歴史からヨーロッパを中心に「月」はなんか不吉だなぁというイメージが持たれていたようです。

 

■キッド様はなんで月がお似合い?

それなのに何故キッド様は月が似合うのか。

調べてるとこんな記事がありました。

キッドはバンパイアと一緒で、月の光を浴びて傷を治して、また元気に飛び去っていくようなイメージで作りました。太陽が不吉な方向にいくなら、月は回復の方向にいく、というようなイメージがありましたね。(長岡監督)

https://www.google.co.jp/amp/s/www.cinematoday.jp/news/N0109149.amp.html

まさかのDIO様化していたキッドさん。(笑)

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怪盗とは本来人間の敵。悪魔的な存在として扱われていたため、「太陽の時間に弱く、月の時間で再生する」作りとなっていたのかと解釈しました。

(だからDIO様も月がお似合いなんですね…)

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■あの曲について

映画のクライマックスで、突然クラシック音楽が流れます。それも巨大な船が街に突っ込み、至る所で炎が立ち昇りながら。

その残酷さと非道さがあの曲によって助長されていたように見え、鳥肌さえ立ってしまいました。

 

その曲とは、C.A. ドビュッシー作曲 ベルガマスク組曲 第3番「月の光」です。

1890年ごろに作曲された曲であり、美しい和声が魅力的なため、彼の作品の中でも最も人気な曲の1つです。

この曲には元となった詩があります。

君の心の風景は独創的な絵のようだ
魅惑の仮装行列が行進し
縦笛を吹き踊る人が描かれているが
仮面の下には悲しそうな表情がある

短調の調べに乗せて
愛や命を歌っているが
幸福そうな顔には見えない
歌声は月の光に溶け込むばかりだ

静かな月の光は悲しくも美しい
小鳥たちは木の枝に夢み
噴水は恍惚にむせび泣く
大理石の像の中の繊細な水のほとばしり

https://poesie.hix05.com/Verlaine/06clair.html

こちらはフランス人の詩人ヴェルレーヌが書いた詩ですが、「悦楽の後の虚しさ」というざっくりとした内容が込められています。

その矛盾している点は美を追い求めるドビュッシーを物語っているようにも思います。

 

ちなみに、ドビュッシーはこの詩が大好きで、初期には歌曲にして当時好きだった女性にも贈っています。(彼は何度も取っ替え引っ替えしますが)

 

■映画での役割を考える

劇場で見た時、これはキッド様のために使われた曲なのかと思いましたが、恐らくそれは安易な考えなのではと思い、考え直してみました。

結論からいうと、リシ(目を瞑った梶裕貴)の心情を表現していたのではと思っています。

細かいことは覚えてませんが、リシ君はレオンさんを先生と慕っていました。しかし親を殺されたとかで実はレオン先生に対してずーーっと復讐心があったんです(確か)。

レオンの為に召集された大群の行進ですが、その後リシ君によってレオンを裏切りました。その様子は魅惑の仮装行列の様でした。

君の心の風景は独創的な絵のようだ
魅惑の仮装行列が行進し
縦笛を吹き踊る人が描かれているが
仮面の下には悲しそうな表情がある

短調の調べに乗せて
愛や命を歌っているが
幸福そうな顔には見えない

リシ君の人生とは、この詩のようだと私には見えました。

 

ま、この後のイケメンキッド様復活の伏線のための曲だったのかもしれませんがね!

 

という訳で、是非その大切なシーンで使用された「月の光」を聴いてみてください!

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https://youtu.be/aPljVybT7M0

 

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別件ですが、夏目漱石の「月が綺麗ですね」という言葉がありますよね?

あの言葉は言わずもがな、"I love you"を日本語に訳すなら?という問いへの回答です。

「月」という言葉の役割(の解釈)は上記で説明した通りなので、この「月が綺麗ですね」にも深い意味があるんじゃないのかと思ってしまいました。

 

月は死と再生の象徴です。そのため、月を見て「あぁ、僕は今から死にます。死んでも貴方の心に居させてくれませんか。」とニュアンスなのではないでしょうか。

死ぬまで行かなくとも「さようならをする前に、この想いを伝えたかったんです」という一期一会的な解釈もできるかと思います。

 

漱石さんは西洋文学にも精通している方なので、西洋文化であるこの解釈はあながち間違ってもないのではないでしょうか。笑

 

※上記の内容は確実でないものも含まれます。

※映画の解釈については僕個人の妄想です。ご容赦下さい。

 

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